こんばんは、だいゆーですよ。UDでもあります。
2年ぶりに開催されたTour of Japan、通称TOJ!!
例年は8日間に渡り開催される国内最大のステージレースですが、今年は新型コロナウイルスの影響で3日間に短縮されたスケジュールでの開催。
このような状況下でも開催してくださった運営スタッフの方々に感謝です。
さて、今回のレースですがもう結果は出ているので先に言うと、トマさんの総合2位&マサキの総合3位、ゲンキさんの第2ステージ3位と勝利こそ手が届かなかったものの、チームとしてはかなり良い成績が残せたのではないかと思います!!
Contents
レポート
そんな今回のレースでの僕らキナンサイクリングチームの作戦と、僕からの視点でのレースレポートです!↓↓↓
第1ステージ 富士山
距離 13km×4周+9.4km+17.4km 78.8km
天気 晴れ
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
日本一の高い山、富士山を登る第1ステージ。
富士山に行く前に、東京五輪の自転車ロードレースのTTのコースを4周回った後、富士山あざみラインへGO.
勝負はあざみラインへ入ってから。
キナンとしては、やはり登りが超強いトマさん、この日の為にかなり気合いを入れて調整してきたマサキでの勝負。
このステージに関しては特にアシストというアシストができる感じでもないので不足の事態だけは想定しておくものの、基本的には二人に任せる。
僕はこのレベルの登坂になると勝負するには自信が無かったので行けるところまでしっかり走る。
集団から段々遅れて、パワー計をみながら自分のペースで登る。
Photo: Kensaku SAKAI Photo:Syunsuke FUKUMITSU
チームカーに抜かれるタイミングで、トマさんがブリッツェンの増田さんと二人逃げと聞いて翌日にコントロールすることもあり得ると考え、踏み止めて足を貯めながらゴールを目指す。
結果、トマさんは惜しくも2位、マサキが3位。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
第2ステージ 相模原
距離 11.9km+13.8km×7周 108.5km
天気 晴れ
相模原ステージは初めてTOJに組み込まれたステージ。
例年は、富士山を登った後は伊豆ステージと超絶キツいコースだったので、合宿で試走をしたとはいえ新鮮な気持ちで挑めるコース。
前日のミーティングの予想では集団スプリントが濃厚かな?とうい感じ。
今回僕たちはリーダーチームではなく、集団をコントロールをすることは基本的にはないので、ステージを狙わないのは勿体ない。
なので、逃げには乗って行く。
そしてチャンスがあればトマさん、マサキの総合のジャンプアップを狙う。
トマさんは増田さんが絶対に外さないと思うので、チャンスは伺うものの、どちらかと言うとジャンプアップを狙うのはマサキ。
ただ、そこでネックになってくるのが総合4位に着けているマトリックスのマンセボ選手の動き。
知っている方は知っていると思うのですが、超絶強いです。
場合によってはマンセボ選手が大暴れして集団が崩壊する可能性や、マサキが動いたタイミングで動かれて遅れてしまい総合3位を取りこぼしてしまう可能性もなくはないという事で、マサキには基本的にはマンセボを見て貰う。
総合は関係ない、畑中さん、ゲンキさん、UDは逃げや集団スプリントを考えつつ、ステージを狙う。
キナンは総合2、3位を抱えていてアドバンテージはあるので、積極的に攻撃を仕掛けていくというよりもチェックに入っていく動きがメイン。
なるべく省エネでレースをみながら動く。
という話だったが、ゲンキさんリアルスタート後からめちゃめちゃ動いてくれてる。笑
いつもの熱くなるやつが発動しているぽかったので言いに行こうかと思っていたら逃げが決まった。
周回コースに突入してすぐ。
畑中さんも入ってくれている。UDは逃げ遅れた…
メンバーをみるとかなり良いメンバーで、人数も多かったのでかなり悔しい。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
一方、ブリッツェンこの逃げを行かせても大丈夫なのかな??とも思うも、キナンは作戦通りではあるので特にすることはない。
タイム差は一瞬で1分30秒まで開く。
前はかなり勢いがある。
トマさんと作戦会議をすると、とりあえず今できることはないという結論になる。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU Photo:Syunsuke FUKUMITSU
僕たちとしてはできる限りブリッツェンには消耗して欲しいので先ずは待ち。
このまま終盤まで引っ張り、消耗させたところで攻撃かな~とアバウトに戦況をみておく。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
タイム差は3分、4分と広がり、じみーに雲行きが怪しくなり始める。
コントロールの様子をみていると、手を抜いて引いている感じは無く、着いていてもキツいと感じるペースではあるので純粋にブリッツェンの牽引力を逃げ集団が上回っているのかな?という感じ。
レースも中盤に差し掛かる頃にトラブル発生。
トンネルの中で視界が悪い状況で先頭から二番目の選手が前の選手に前輪を取られて落車。
僕はギリギリ何とか避ける事ができましたが、トマさんとマサキが突っ込む。。。。
ヤバイ。
僕は回避するのに全力でそこを通過してしまい、手助けができない。
※レース中はルールで逆走はできません。
少し前に、チームカーが逃げ集団に着いていくのが見えたのでマジでパニクる。
とりあえずは集団の最後尾についてオフィシャルのサポートを受けて戻って来てくれるのを願うしかない。
が、できることをしないとと思い、集団牽引を続けているブリッツェンに話をしに行く。
キナン「うちの総合2人が巻き込まれたから待ってくれ」
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
この落車でタイム差は一気に6分くらいまで開いてしまった。。
ブリッツェンとしてはこれ以上差を開くわけにはいかないというのも分かるが、僕らも必死なのですみません、、、
ブリッツェン「待つのは良いが、それならキナンもコントロールに加わってくれ」
正直もう集団牽引に加わるしか手がないことは分かっていたがここで二つ返事で「分かりました」と答えてしまうのも当初の方針とは違うものになってしまうので少し口ごもる。
すると思いの外早いタイミングでマサキが戻ってきてくれた。
とりあえあず怪我は無さそう。
しかしトマさんがバイクトラブルで後ろにいるから見て欲しいというので一旦下がる。
トマさんもとりあえずは大丈夫そう。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
そのままチームカーまで下がり、どうするか聞く。
やはり集団牽引に加わるしかなさそう。
しかし、逃げに入っている二人のどちらかを戻すのはあまりにも勿体ない。
だからと言って僕だけブリッツェンのコントロールに加わっても焼け石に水というか、ほとんど効果は得られないだろうから、利害が一致しているチーム→逃げに乗れていなくて、総合を守りたいと考えているチーム、集団スプリントを目論むチームに声をかける。
アイサン、BS、スパークル大分。
力を貸してくれるようなので各チームが加わり改めてローテーション開始。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
かなり良いペースでローテーションをしているが、なかなかタイム差は縮まらない。
前は10名以上いるのでさすがに勢いがあるみたい。
タイム差は6分近く開いているものの、ブリッツェン、キナン共に捕まえる必要はなく、2分30秒のところまで持ってこれれば総合の逆転は大丈夫。
なので、縮める必要があるのは3分30秒。
凄く微妙。
このままのペースだとかなり厳しいが、後半になり逃げ集団に牽制が入り始めると一気に縮まるのでそこまでの我慢と思い踏み続ける。
途中、ナショナルチームの選手達もコントロールに加わってくれ初めて、これは良い感じに縮まるかもと思っていたところで、マトリックスのマンセボ選手がアタック。
これまでかなり踏んでいたこと、登り区間だったことが重なってローテーションは一気に崩壊。
ヤバイ。
ここで牽引するメンバーがいなくなるのはかなり良くない。
アタックがあり、ローテーションが崩壊したあと案の定引く選手がいなくなりペースがガタっと落ちるも、落ちすぎないようにトマさんが牽引してくれている。
少し呼吸を整えて集団の先頭に復帰。
で引き始めるも、僕だけで引き続けるのは無理なのでどうするか考えていたらブリッツェンの西村さんもローテーションに復帰。そしてアイサンの大前も先頭に来てくれたので何とかローテーションはできるも、かなりしんどい。
そして残り一周。
タイム差は3分ちょい。
もう少し縮めたい…!!
各選手最後の力を絞りロケット方式で踏んでいき、僕も最後の登り区間をできる限り踏みきり完全に足が終わる。
その登りの麓でのタイム差は2分40秒。
ここからトマさんが発車して行ったので多分大丈夫だろうと思うも、かなり冷や冷やしながらゴールを目指す。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
なんとかトマさん、マサキ共に総合は守ってくれたみたい、、、
本当によかったぁ
先頭集団では、畑中さんとゲンキさんが、集団とのタイム差を少しでも縮められるよう立ち回ってくれて、総合上位選手を振るい落とす動きをしてくれたようです。
ゲンキさんもステージ3位に入ってくれました!!
前でも激闘、後ろでも激闘……🤔
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
第3ステージ 東京
距離 7km×16周 112km
天気 晴れ
最終日。
ここはステージを狙うよりも総合を絶対に落とさないのが第1条件。
集団スプリントになる可能性が大きいが、東京ステージは平坦なコースとはいえ大きな逃げができることもある油断できないコース。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU Photo:Syunsuke FUKUMITSU
逃げに入れれば入るがそこまで積極的ではない。
マトリックスの動きをみながら動く。
リアルスタート直後からかなりアタックがかかる。
各チーム逃げに選手を送り込みたい思惑が強いのか、ブリッジの動き等が多く、集団は全然落ち着かない。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU Photo:Syunsuke FUKUMITSU
何度も何度も出たり入ったりが繰り返され、レース中盤過ぎくらいにやっと逃げが決まる。
ブリッツェンの牽引がスタート。
なかなか早いペースで引いてくれている。
そしてこのシーン。
ここ、何を話していたのか???
この時の逃げとのタイム差は25秒。
まだまだ前が見えている状況。
こういう場合、ブリッジの動きが発生したりで再びアタック合戦が始まる可能性があるので、「もっとペース落としませんか?タイム差がかなり開いてしまったら僕たちも手伝うので」と増田さんに伝える。
ブリッツェンもキナンももうこれ以上混沌とした戦況は望んでいなくて、安全にゴールを目指す。
この逃げを潰さなければいけないのは僕らではなくスプリントをしたいチームなはず。
ブリッツェンもそれを了承してくれてペースを落とす。
あとは安全にゴールを目指すだけ。
最終局面、先頭に上がってくるチームは多いものの、主導権を握ってペースをあげようとするチームは現れない。
あれ??スプリントしたいチームはいないのかな・・・?
最後の最後になってトレインを組んで上がってきてかなり危ない走りをしだす。
逃げきりは決まっているのにそんなに張ってくるかな?!?!とビビりながらなんとか転けることはなくゴール。
Photo:Syunsuke FUKUMITSU Photo:Syunsuke FUKUMITSU Photo:Syunsuke FUKUMITSU
なにはともあれなんとか無事走りきりました~
Photo:Syunsuke FUKUMITSU
感想
チームとしては勝利こそ手は届かなかったものの、良い結果で終われたかなと思います。
個人的には、、、やはり結果を残せなかったので悔しいですね。
調子は上々なので、全日本選手権へ向けて最終調整を頑張ります!!
緊急事態宣言が延長されてしまったので先ずは開催されるかどうかなのですが、、、
今年はなんとしても勝ちたいので気持ちを切らさずに走っていきます~!!!
ではではまた。
UD、TOJお疲れさまです。
マトリックスなどチームもそろい、ひとチーム5名などの条件もあり面白いレースでした。
そんな中、キナンいい感じ!
もっとレースがあればいいのに!
選手のみなさんも楽しそうに見えましたよ。
渋いぜ!UD!
お疲れ様です!!
そうですね、5名でのUCIレースは少ないのでその点でもいつもと少し違ったレースになりました!!
残念ながら全日本選手権は中止になってしまいました。。。
未だに僕が勝つシーンをお見せできていなくて悔しいですが、感覚は良い状態が続いているのでもう少々お待ちください!